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既存の家の改修・改築の際の注意点

既存の家を改修・改築しようと決意する動機は何でしょうか?

家族構成の変化、不便、雨漏り、風による振動、地震への不安、劣化による見栄えの悪さ、等々、様々です。

その時重要な事は誰に相談するかです。既存の家は、築年数、工法、屋根、外壁、内装、電気・給排水設備、等、全てに違いがあります。この現状と特性を確実に精査する知識と技術が必要です。

次に依頼者の真の要望は何なのか、を的確に把握できるか?それに伴う出費が可能でなければ、前に進みません。内装の張替えや設備機器の入れ替え程度であれば、さほどの心配はいりません。

が、間取り変更を伴う改築となると、柱や壁、梁を入れ替えるので構造体が変わります。その安全性を確認する為に構造計算が必要です。

ここまでは企画・設計者の担当です。その後工事担当者にバトンタッチします。既存の家の構造体は、工法も劣化状態も複雑です。長年の経験を有した大工職人でなければ判別出来ません。現場施工なので手作業となります。家の改修・改築は新築よりも遥かに難易度が高いのです。