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福隆寺・本堂の耐震改修工事の経過 No.4

先回の続きで屋根下地を作ります。厚さ18ミリの杉板を張りました。
7月からの施工で天気は良いのですがあまりにも暑くて大変です。

今度は銅板葺きをおこないます。屋根下地を作る時に掛けた足場は屋根を葺くのに邪魔なので外して専用の足場を掛ける金具を取り付けながらすすめていきます。すべての屋根面を施工後、足場掛け金具を外しながら屋根全面を叩いてハゼを絞めて完了です。

内部では敷居の取付けと床板張りをおこなっていきます。
敷居の巾は様々で16センチ~24センチくらいあります。巾が広いのに長さが5.4mもある敷居もあり、柱にスキマ無く取り付けるのには少し緊張しました。

床板は工場で3センチの桧板を加工しました。継ぎ目に段差が生じないよう本実(ほんざね)という凹凸形状に加工してあります。

その後既存の天井を撤去して天井を張替ます。この天井板は3年前に阿賀町の山林から伐採してきた木材を製材して乾燥させ加工したものです。

竿縁、格縁、廻り縁は残しているので以前とほぼ同じ張り方をしています。すこし変わった矢羽根模様みたいな張り方もありましたが、こちらも以前と同じにように張りました。

向拝の床は以前コンクリート仕上げでしたが今回撤去し、石張りにしました。
柱を受ける石と階段も新しく取付けました。

外部周りのシックイ壁を補修し、その後内部の壁も補修しました。壁下地を壊してしまうと復旧が大変なのでうまく補強しながらの作業となります。

あともう少しで完成です。

動画も作成しましたのでご覧ください