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屋根の雪と建物の危険性との関連

2021年1月の新潟県は記録的な大雪となりました。当地・阿賀野市の山間部では、1.5mもの雪が屋根に積もりました。

雪が積もった住宅

当社ではお客さまからの雪降ろしの依頼が殺到。社員全員がスコップを持っての緊急対応です。屋根の上での高所作業なので、転落等の危険性を伴います。県内でも何件もの転落災害が発生しました。その為にも、屋根の構造特性と雪の重さの関連を熟知していなければなりません。

雪下ろしをする様子

当地では、1㎡の面積に1mの雪が積もった場合、300kgの重さとなります。今回の1.5mでは450kg。体重75kgの大人6人が、1m四方の狭さにひしめき合っている事になります。

雪下ろしをする様子

近年建てられた建物は、本体が倒壊する危険性は低いですが、本体から外に出ている屋根の部分が折れる可能性は高いです。

雪が積もった住宅

垂木や母屋は、片方だけで支えられているので、雪の重さと部材の長さの掛け算による曲げモーメント(モノを折る力)が発生するからです。緊急時はその部分だけでも下ろすべきです。