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古民家の改修・改築は誰にでも出来るものではありません

60年以上経った木造の家は、今風の家とは根底から違います。柱の本数は少なく壁は土壁が殆どです。
それでも、台風や地震に耐えてきました。
最近の家づくりは地震に対する耐力を、筋交いや合板に頼っています。この古い家を改修するとなると、構造力学に基づいた耐震計算が必要となります。
この計算法は高度な理論を基にしていますので、誰にでも出来るものではありません。

改修工事は現状の構造体を変える事になるので、大工職人の高度な技術が必要です。梁や柱を入れ替えるには、ノコギリ・ノミ・カンナを自在に操られなければなりません。尚且つ、屋根や外装・内装・基礎を担当する職人との連携が必要です。

私たちはこれまで、同じ現場で何度も経験してきました。これからの時代、古民家は地域にとって貴重な財産となります。改修・改築すれば出費も少なく、居住性や性能は高まります。