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福隆寺・本堂の耐震改修工事の経過 No.2

この建物の柱脚は、外部に面した部分は土台で受けていますが、内部の柱の全てが礎石の上に直接建っています。土台の一部は柱の圧縮によりめり込み、床面が下っています。そして内部の柱は礎石との接合部が腐れています。

土台上げされた福隆寺本堂
土台を取替え柱のホゾを作り直して下ろします。

これを修復する為に、建物全体を持ち上げ損傷部分を入れ替えます。

次に、建物を補強してジャッキで持ち上げます。ところが柱の中心部にシロアリの被害が10本以上も見つかり、建物を下ろした後入れ替えました。

傷んだ柱の下部分を継ぎ木します。
継ぎ木された柱脚

この後、足固めの取付とサッシの入れ替え、外壁の下見板を張ります。今年は床下地を組み、来年春より屋根の改修を行う予定です。

動画も作りましたのでご覧ください。